寒暖の差が激しい日が続きますが、春は確実に近づいています。レッスンを行っている有形文化財「松の杜くげぬま」にも、昨日は穏やかな春の日差しが降り注いでいました。そんな中、ヴァイオリンやヴィオラを楽しまれる皆さまがいらしてくださり、それぞれの真剣な取り組みには、年齢を問わず感動をいただいています。

さて、ヴィオラのアンサンブルでお越しいただいている方々は、親しいお仲間4人でヴィオラ四重奏の練習を続けておられ、レパートリーもだいぶ増えてこられました。中低音の重なりが生み出す響きは、荘厳でありながら柔らかく、弦楽四重奏では通常ヴィオラは1本のみですが、4人で名曲を楽しめる喜びを感じながら続けておられます。編曲は私が担当しています。

現在取り組んでいるのは、ドヴォルザークの「アメリカ」第3楽章。曲想の変化を感じ取りながら、軽快な雰囲気を楽しめるようになり、そのご成長がまた感動的です。楽器を楽しむことは、達成感やその共有、試行錯誤の苦しみや楽しみ、そして豊かな心の栄養につながるものだと、改めて感じています。